街のひとつの歩き方(21)

ナポリのヴェレッロ港に着いた。数日前の乗船時に娘が確認しておいたタクシー乗り場に急ぐ。ナポリの道は相変わらずの渋滞だ。運転手が「すいている道を通る」と説明し、裏道に入る。頭上には両側の建物の窓と壁にわたして張ってあるロープに洗濯物がたなびく.運転手が「ナポリ生まれの私だから通れる道だ」と自慢する。随分回り道をしたように感じたが20ユーロだった。