救急車 ROMA AMOR (14)

猛暑の中、再びローマの街を散策。フォロ・ロマーノ、パラティーノ丘、地下鉄で聖パウロ大聖堂[1]。大聖堂に付随したカフェテリアで、サラダライスと白ワイン。

汗をかいたので、ホテルに戻った時、今度は私の番だった。妻が洗面所にいて、声を上げた。昨日のことがあり、走って洗面所に向かう。床がぬれていた。そのまま転倒。頭部打撲。目の前が真っ暗に。硬膜下血腫になるかもしれない、頭部打撲は認知症リスクだねと頭に浮かぶ。しばらくして、背中の激しい痛みにも気づいた。妻に抱えられて何とかベッドに横になった。予約していたレストランはキャンセル。夜、頭や背中の痛みで眠れず、メールをチェックしていると、友人からパウロの言葉を解説するメールがあった。その日パウロのまつられている大聖堂を見学していたこともあり、元気づけられる。病院に電話連絡し、帰国後の診察の予約をとっていただいた。声をお聞きして、心が安らいだ。

 

[1] サン・パオロ・フオーリ・レ・ムーラ大聖堂コンスタンティヌス1世により聖パウロの墓を祀る聖堂としてつくられたもの。386年、テオドシウス1世によって大規模に建設される。最も古い記録は、コンスタンティヌス1世時の4世紀初頭の小さなメモリアであり、「殉教者たる使徒パウロ」という銘文が大理石版に記されている。1823年に火災で焼失するが、その後再建される。(ウィキペディア)