救急車 ROMA AMOR (10)

深夜、12時過ぎ、 場所の見当のない病院。ERはタクシーを呼んでもらえるような雰囲気ではなく、救急車の出入りする通路沿いに裏口から車の遮断機を乗り越えて外に出た。すると、何か見覚えのある風景。テベレ川の岸辺のレストランの光と音楽。ローマの休日のダンスパーティのシーンだ。病院は思いがけずテベレ川に面し、サンタンジェロ城のすぐそばにあった。